「ジャンゴ」とは、ジプシーの言葉、ロマ語で「目覚める」という意味で、どんなことにも邪魔されない強さ、生きているということ、そして来るべき運命という意味もあったそうです。

写真:ジャンゴ・ラインハルト、1946年(ウィキメディア・コモンズ

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ジャンゴは、1910年、旅芸人であるジプシーの両親が旅する途中に、ベルギーのとある交差点の脇に停めたキャラヴァンの中で生まれた、正真正銘のジプシーです。マヌーシュというフランスのジプシーの中で音楽とともに育ちました。

ジャンゴは、独学でギターを学び、火傷で左手が3本の指しか動かないという障害を負いながらも、世界的に有名なジプシージャズのギタリストになり、43年の短い生涯を終えました。

ジャンゴにとっての「資産」とは何よりも「人生を楽しむこと」でした。

ジャンゴは、自由気のままで独自のルールを持つジプシーのコミュニティと、お金や時間に縛られるガジョ(ジプシーではない人)の世界での仕事を上手く両立させられず、周りは随分振り回されたようです。
多くのジプシーがそうであるように、刹那的で場当たり的な暮らし方や金銭感覚の完全な欠如をガジョ(ジプシーではない人)には、なかなか理解できません。何が起こるか分からない将来に対して、まったく不安を持たずに日々暮らす、ジプシーの自由奔放な生き様が、音楽にも表れていると思います。

ジャンゴが作曲した「マイナー・スイング」は、映画「ショコラ」でジョニー・デップが弾いていたので、耳にしたことのある方も多いかもしれません。

ジャンゴについて書かれている本

ジャンゴ・ラインハルトの伝記(アマゾンのページを見る)

ジャンゴにまつわる様々なエピソードが、時代背景や音楽シーンとともに書かれています。文字を持たい、ジプシーの記録は、ガジョ(ジプシーではない人)の手によってしか残りません。
ここまで、一人のジプシーについて書かれている本は他には無いと思います。